欧米人の憧れの白い歯は虫歯予防から!予防歯科先進国から学ぶデンタルケア

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ドラックストアでは歯のホワイトニングのグッズや、歯医者でもホワイントニングが簡単に受けられる時代ですよね。
ですが、白い歯は歯自体が健康であってこそ。
今回は、健康な歯を保ちながら憧れの白い歯を手に入れたい方の基本中の基本をお伝えします。
欧米人のような口元のケアと、健康で白い歯を手にいれる方法が知りたい方はこの記事をお読みください。

歯の色はどこで決まる?


歯は、表面からエナメル質→象牙質→歯髄(歯の神経)の順で作られています。
エナメル質は、歯の一番外側の部分になり、身体の中で一番硬い組織で、96%のリン酸化カルシウム(ハイドロキシアパタイト)と、4%の有機質と水で形成されています。
エナメル質は半透明なので、その下にある象牙質と呼ばれるクリーム色の組織の色が透けて見えますが、これが肉眼で見える歯の色です。

なぜ欧米人は歯が綺麗なの?

欧米人の歯はどうして歯並びがよくて白くて綺麗なのでしょう?理由をみていきましょう。

日本人と欧米人の歯の質の違い

日本人は欧米人に比べてエナメル質が非常に薄いため、象牙質が透けて黄色味の強い歯の色になってしまうのです。
また加齢と共に象牙質の色が濃い色になり、歯自体も磨耗するのでエナメル質が削れて象牙質がさらに透けて見えます。
反対に、欧米人は象牙質が溶けにくいので歯がとても白く見えるのです。白人は象牙質の色素が元々薄く仮にエナメル質が透けても黄色に見えず、黒人の場合は肌の色とのコントラストで白く見えます。

日本と欧米の歯への意識の違い

日本と欧米の文化の違いから歯への意識を見ていきましょう。

キスやハグの習慣

日本人は挨拶でキスやハグの必要がありません。キスやハグで接触するのは恋人か夫婦や赤ちゃんや小さい子供の親子くらいです。それで自分の体臭や口臭に鈍感な原因かもしれません。

歯並びへの意識

日本人は歯並びが悪い人が多い。欧米では、歯並びが良くないと貧しい家庭か親の教育と見られるため、中流以上の人は歯列矯正をします。それに比べて日本人は、お金持ちでも歯並びが悪い人が多くいます。

医療費

アメリカやカナダは医療費が高く、虫歯になって治療を行うのは、日本ほど容易ではありません。そのためセルフケアもしっかり行い定期的に歯医者に行く習慣を持っています。

 

・スウェーデンでは成人の90%以上
・アメリカでは約80%の人 が定期的に歯科検診を受けているそうです。
一方の日本では、なんと2%以下! ほとんどの人が、何かトラブルがあってから歯科を受診していることになります。
参照:Doctors me

 

日本だけ?諸外国よりも成分規定値が低かった事実

2017年3月まで、日本日本では旧薬事法(現医薬品医療機器法)によって、市販の歯磨き粉のフッ素濃度は1000ppm以下と定められ、現在でもほとんどの市販されている歯磨き粉の約90%に950ppmのフッ素が配合されています。
ですが、大半の諸外国(日本以外のアジアも含む)では、1,000ppm~1,500ppm濃度が一般的です。

フッ化物配合の歯みがき剤が社会に浸透しているなかで、その濃度についての問題提起がなされてきました。その背景には、欧米では1,000ppm〜1,500ppmの薬用歯みがき剤が一般的であるなか、日本においては上限が1,000ppmに設定されていました。
2017.3.17 に厚生労働省により、歯磨き剤のフッ化物濃度の上限拡大が承認されました。 これまで1,000ppm以下に規定されていた歯みがき剤のフッ化物濃度の上限を1,500ppmまで引き上げました。
参照:医療法人 仁愛会歯科

 

どうすれば虫歯にならない?

虫歯にならないためには、虫歯になる原因を知った上で予防方法を取り入れると良いでしょう。

 

虫歯の原因


虫歯になる原因は3つ、
・虫歯菌
・虫歯を促進させる餌
・脱灰 です。

虫歯菌は、毎日口に入れる食物、特に糖質から乳酸などの酸を作ります。この酸が厄介で、口腔内が酸性に傾くと歯の表面を溶かし始めます。これが、脱灰という現象です。
また、糖をグルカンというネバネバした物体に変化させ細菌の繁殖を促進し、食べカスと唾液と結合してプラーク(歯垢)を作るのです。プラークは1mgに1億個以上の細菌が存在しているとも言われており細菌の温床となってしまいます。

まとめると、虫歯菌は酸と糖によって歯の脱灰、つまり、エナメル質を破壊して虫歯にな利やすくなってしまうのです。
さらに、プラークの中で細菌が毒素を発生するので口臭の原因を作ってしまうのです。
でも、怖がることはありません。これだけで虫歯にはならないからです。
※再石灰化とは?
歯は自動的に食事の度に歯が溶けたり(脱灰)固まったり(再石灰化)繰り返しています。食事をすると、水素イオンやミネラルが抜けて脱灰した後に、唾液に含まれる水素イオンやカルシウム等のミネラルで再び歯に取り込まれるようになっています。
人間の体はよくできていて、毎日、歯は脱灰して歯質が再生されています。
ただし、再石灰化ができるのは初期の虫歯だけですので要注意です。

 

虫歯予防には


では、虫歯を予防するにはどのようにしたら良いのでしょう?
結論から言うと、健康的な生活を送ること、口内環境を清潔に保つことです。

健康的な生活を送ることで、唾液を正常に保つことができます。生活習慣が乱れたり、ストレスがたまるとドライマウスにならないように気をつけましょう。
また、口内環境を清潔に保つために、虫菌と虫歯菌を活動的を取り除き、歯の脱灰を防いで再石灰化を促進させましょう。
・食後30分後には歯磨きをする。
・歯磨きは5分程度かけて丁寧に行う
・間食は砂糖が入ってないキシリトール入りのガムを噛む
・睡眠前は唾液の分泌量が減るのでフッ素入りの洗口剤を使用する

 

著者オススメのセルフケア商品

著者は歯で苦労してきたため、治療後の良い状態を維持したくてたどり着いた方法は、歯ブラシ、ワンタフト歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスの4つを使用した歯磨きです。
ずっと付き合っていく歯だからこそ大切にしたいですよね。
著者がリサーチしてよかったオススメのデンタルケアグッズをご紹介します。

 

歯磨き粉

サンスターといえばGUMで有名ですね。昨年の厚生労働省の緩和により、早速サンスターが発売した歯磨き粉がこちら。海外では通常に市販で発売されているフッ素濃度ですが、日本でようやく販売されました。ハミガキ史上最大濃度のフッ素1450ppm配合です。

 

歯ブラシ

歯科予防先進国のスウェーデンでなんと国民のシェア率8割を誇るこちらの歯ブラシ。何か問題なければ「ソフト」がオススメです。
日本人の歯ブラシの交換率は平均で年に3、4本。スウェーデンは12本。イギリスのマンチェスター大学の研究では、1ヶ月使用後の歯ブラシの先端にはなんと1億匹の菌が付着していると報告されています。定期的に歯ブラシを変えていきましょう。

 

タフトブラシ

同じくTEPEのタフトブラシです。タフトブラシは、通常の歯ブラシで落ちにくい汚れを除去してくれます。色んなタフトブラシを試して以前先端が尖ったものしか見つからなかった時、とても使いにくかったのですが、やはりあまりよくない形状だったようです。

スウェーデンを始め欧米各国ではタフトブラシの先端はドーム状が基本で、日本で売られているような先端が尖っているものは「悪い例」として紹介されています。
参照:Euro Traveller

 

歯間ブラシ

歯間ブラシのサイズがあるので、自分の歯の隙間に合わせて選びましょう。
細菌の繁殖を抑制する抗菌剤クロルヘキシジンがブラシ部分に添付されてます。
使うタイミング:歯磨きをする前に使うのがおすすめです。食べカスを先に取り除いてから歯ブラシをした方が効果的です。

 

デンタルフロス

歯周病や虫歯になる原因菌、歯周プラークを効果的に除去してくれます。歯と歯の間を中心にそっとスライドして使用します。
使うタイミング:歯磨きをする前に使うのがおすすめです。食べカスを先に取り除いてから歯ブラシをした方が効果的です。

 

歯磨きや虫歯予防 オススメの本

最後にオススメしたいのは、歯磨き方法の本です。せっかく良い道具を揃えても使い方が重要です。

↑健康な身体になれることを第一に治療を行っている梅田歯科医院の院長が送る一冊。

↑先にご紹介した著者の最新刊。 健康な人生を送るためのお口の中の除菌メソッドが紹介されています。

↑虫歯になればすぐ削ることに疑問を抱いた歯科医師が自ら研究と勉強を重ねて治療法を築いていった一冊。人間には自然治癒力があることを提唱し、食後すぐに歯を磨いてはいけないなど、虫歯予防や歯周病を徹底的に解説しています。歯は臓器と呼ばれているので、真剣に虫歯予防したい方には最高の一冊です。

今回ご紹介したセルフケアだけでは十分ではありません。2~3ヶ月おきに歯医者に定期検診を受けにいきましょう。

適切なセルフケアを行なうことができていた場合でも、歯周ポケット内の歯周病の原因となる細菌の数は、3ヶ月で元の値まで戻ってしまうというデータが記されています。
参照:歯ペディア 「なぜ歯医者の定期検診(メンテナンス)は3ヶ月に1回なのか!?」

 

あとがき

明眸皓歯(めいぼうこうし)という言葉をご存知でしょうか?楊貴妃の美貌を形容したことが所以で美人の例えに使われる四字熟語ですが、「うつくしく澄んだ目元と白く整った歯」という意味です。
昔も現代も美人は歯が綺麗な印象であることは変わりありませんね。
個人的には、日本人は欧米諸国からアジアの中でも一番口臭が臭いと言われているようでとっても残念です。
国際化が進んでいる今、エチケットとして口臭予防にもなるデンタルケアに力を注ぐ必要があると感じています。
急に習慣を変えることは難しいので、少しずつ自分の歯にあったものから使うように心がけてみてはいかがでしょうか?

投稿者プロフィール

Lily
Lily
古くから伝わるものからトレンドまで幅広く情報をリサーチしています。ビューティーアドバイザーの経験を持ち、企業にてデザインやライティングを経験。コスメ、ファッション、グルメ、音楽、映画、芸術などに興味がありナチュラルライフを目指しています。いくつになっても美しくいたいのは世界共通。女性が頑張りすぎず、自分らしく心地良く輝くための記事を発信していきます。
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