子宮が痛い?子宮に起こる様々なトラブルのまとめ

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症状が出ないと足を運びにくい婦人科。
特に最近は、自治体の定期検診でも受けていないという女性が多いとされています。
症状が出ていないと行きづらいものですが、実は症状がないまま進行してしまう病気もあるんです。
ぜひこの機会に子宮と向き合ってみてください。

様々ある子宮のトラブル

ダイエットや健康維持に力を注いでいる人は多いかもしれませんが、自分の子宮を細かくケアしている人は少ないもの。
定期的に婦人科へ通ったり、何か違和感があればすぐに受信してみるようにするだけで、早期発見・早期治療につながることもあります。
今回は、子宮に起こる様々なトラブルについてご紹介していきます。

 

 

月経痛・月経トラブル

月経痛、月経前症候群、排卵痛、排卵出血、稀発月経、無排卵月経、不安定な月経周期など、月経に関する様々なトラブルで悩んでいる女性は多いですよね。
煩わしい生理中だけでなく、その前後でも気持ちが沈んだり、イライラして他の物事が手につかなくなったり。
認知度は低めですが、月経に関するトラブルの多くは低用量ピルで改善が期待できるそう。
辛い痛みで悩まずに、まずは検診して相談してみると良いかも。
症状:月経痛、月経前のイライラ、気分の落ち込み、月経時の血液量が増える、月経が長くなる、貧血、排卵時の強い痛み、など

 

子宮筋腫

3人に一人は持っていると言われる子宮筋腫。
筋腫ができる場所によって、漿膜下筋腫、筋層内筋腫、粘膜下筋腫と分けられます。
筋腫は複数できたり、巨大化したりと様々で、症状が現れない人もいれば、月経痛や貧血、不正出血や便秘などの症状が現れる人もいます。
治療内容は症状の強さ、将来妊娠を希望するかどうかで決められます。
筋腫だけ摘出する核手術や、月経を完全にストップさせる薬物療法、カテーテルを用いて筋腫を小さくするUAE(子宮動脈塞栓術)、マイクロ波で子宮内膜を焼き切るMEA(マイクロ波子宮内膜アブレーション)などがあります。
症状:生理が長くなる、血液の量が増える、塊が増える、月経痛、貧血、便秘、腰痛、下腹部痛

 

性感染症

主に性行為が元で感染するもので、性感染症の中でも最も多いとされるのはクラミジア。
そのほかにも、ヘルペス、尖圭コンジローマ、トリコモナスなど様々な感染症があります。
できものやおりもの、痛みやかゆみなどの症状が現れるものもありますが、無症状で放置しておくと妊娠に影響を与える病気もあります。
治療は主に薬物療法になります。
違和感を覚えたらすぐに病院にいきましょう。
症状:感染源によって症状は様々。性器周辺に水疱ができる、強いかゆみを伴う、おりものの色が黄色っぽくなる、血液が混じる、量が増える、など。

 

子宮内膜症

子宮内膜症は子宮内膜に似た組織が子宮内膜者子宮以外の場所で増えて繁殖してしまい、出血を引き起こす病気です。
ホルモン剤で月経を止めたり、低用量ピルで症状を抑える治療がメインです。
子宮内膜症が進行すると、日常生活に支障をきたすような痛みが生じます。
また、月経周期以外にも下腹部や腰に痛みをもたらすこともあるので、思い当たる方はすぐに受診を。
症状:月経時の激しい痛み、下腹部の痛み、下痢になりやすい、排便の際に痛みが現れる、など。

 

チョコレートのう腫

子宮内膜症が卵巣にできた場合はチョコレートのう腫と呼ばれます。
チョコレートのう腫の場合は症状が進行してから発見されることが多いようです。
のう腫の大きさが5cm~6cm以上になっている場合は手術が行われますが、卵巣機能が低下してしまうリスクも大きくなります。
妊娠を希望する場合は主治医と相談して別の治療法を選びましょう。
症状:月経時の痛みの悪化、性行時・排便時に痛みを感じる、など。

 

子宮頚部異形成

子宮頸がんになる前の段階のことをいいます。
HPVウィルス(ヒトパピローマウイルス)に感染し、細胞が変化した状態ですが、これがすべてガンに進行するかというと、そうではなく自然に治癒することがほとんどです。
ゆっくりとガンへ進行する過程であっても途中でHPVウィルスが消滅すれば、子宮頚部異形成は治癒します。
治療は病院の方針によって異なり、経過観察やレーザーー蒸散術などがあります。
症状:自覚症状はなし。定期健診の細胞診を必ず行って。

 

子宮頸がん

子宮の入り口の子宮頚部に生じるガンの総称です。
HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因となっている場合が多く、感染の多くは性交渉が原因です。
感染は珍しいことではなく、感染しても免疫力によって排除されることもありますが、HPVウイルスが排除されず感染が続くことによって子宮頸がんへ進行してしまいます。
喫煙は子宮頸がんのリスクを高めるので喫煙者の方は定期的な検診を。
進行すると治療が難しくなるため、早期発見・早期治療が重要です。
治療は、経過観察、円錐切除術、トラケレレクトミー(広凡性子宮頚部摘出術)、子宮の全摘出などがあります。
経過観察の場合、数年かけてゆっくりと進行することもあるため、きちんと検査を続ける必要があります。
症状:初期症状はなし。ガンの進行に伴い、生理と生理の間に出血がある、性行時に痛みを伴う・出血する、おりものが多くなる、骨盤の痛み、などが現れます。

 

 

さいごに

子宮の病気、トラブルについてご紹介しましたがいかがでしたか?
ちょっとでも思いあたる症状があれば、まずはクリニックから受診してみましょう。
何もなければ安心しますし、備えがあれば心配も軽減しますよね。
この機会にぜひ少しでも関心を持っていただければ嬉しいです。

 

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